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「勝ってもホッとするだけ」「負けの痛みは永遠」日本よ、サッカー強豪国の苦しみへようこそ
おかしな話、日本はイングランド人ファンである僕の経験から学ぶべきだと、僕はずっと思っている。日本はクロアチア戦で、とどめの2点目ゴールを奪えなかったために敗れた。イングランドが18年にクロアチアに、20年イタリアに、16年アイスランドに敗れたのとまさに同じミスだ。
日本はPK戦で敗れた。日本人ファンにとっては(2010年のW杯南アフリカ大会に次ぐ)ほんの2度目の経験だが、僕は何度もある(イングランドは1990年以来、国際大会で7回、PK戦で敗れている)。僕はテレビに叫んでいた。「狙って行くな。叩き込め!」(これは統計的にも効果的だ)
サッカー観戦で不可解なのは、どうしてこんなに緊張するのかということだ。自分のチームがリードしている時はストレスで爆発しそうになる(今すぐ終わってほしいと思う)。02年の日韓W杯では、札幌ドームでイングランドがアルゼンチンから1対0のリードを守るのを見守ったが、3時間くらいに感じられた。この試合は誰もが行きたがるだろうプラチナチケットだったのだが、僕にとっては歯の根管手術を受けた時と同じようなものだった。身もだえしながら座り続けているのだから。
僕は勝ちたくて仕方がないが、勝ってもただホッとするだけ。負けるのが嫌でしょうがないから、負けると痛みが永遠に潜在し続ける(90年W杯イタリア大会での敗北は、つい先週のことのように思い起こされる)。おそらく多くの日本人は、(今大会で)日本対ブラジルの準々決勝が幻と消えたことを永遠に吹っ切れないだろう。
W杯は極限のパーティーだ。序盤の熱狂があり、期待の興奮と失望があり、次いで訪れる二日酔い状態と後悔。日本はただ参加したのでなく、このパーティーに何か特別なものをもたらした。その上、日本人サポーターがパーティーの「後片付け」まで行ったのは承知のとおりだ。
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