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イギリス人(の中年)の果てなき鳥への愛
子供が虫に興味を引かれて立ち止まるのは、そういう年齢に成長したという確かな証し。イモムシの手触りを楽しみ、テントウムシを夢中で集め、アリをいじめて遊ぶ。
だから、ここ数年で僕が鳥に興味を持ち始めたのは、自分が中年になった証拠なんだと思う。これまでの人生の大半において、鳥なんか僕にとってはどうでもいい存在だった。かなりレアなケース、たとえば、大聖堂のてっぺんにハヤブサのつがいが巣を作っているよ、とか、公園の湖にカワセミがいた、とか誰かに言われた場合は、多少は興味を引かれたかもしれない。でも身近な鳥や庭に来るような鳥には、ほとんど興味ゼロだった。
それが変わってしまった。自分の庭を手に入れたのが、大きな転機だった。さまざまな「訪問者」を眺めるのが楽しくなったのだ。夏の夕方になるといつも美しい鳴き声が聞こえる。あまりに美しいので、鳥のなかで最高の鳴き声といわれるナイチンゲールだと思ったほどだ。結局突き止めてみたら、ただのブラックバードだったのが分かった。これはみんなが言うことだけれど、ブラックバードの高らかな鳴き声を耳にすると、誰しも自分のためだけに歌ってくれているのだと思わずにはいられない。
去年、庭の塀に開いた小さな穴にコマドリのつがいが巣を作った。彼らは僕の忠実なる友人になった。僕が庭に出ると必ずそばに寄ってきて、僕を眺めていたものだった。彼らがさよならも言わずにいなくなった時は悲しんだし、翌年に戻ってきてくれなかったのも悲しかった。
■知られざるコマドリのダークな部分
戻ってこなかった理由は、たぶんオスが死んだからだろう。コマドリはとても短命で、その大きな理由は縄張りを守るために互いに死闘を繰り広げるからだ。イギリス人はコマドリの赤い色をした胸をかわいいと思っている。こんな伝説まである。十字架にかけられたイエス・キリストを慰めるために飛んでいき、イエスから滴り落ちた血に染まって赤くなった――。
でも実際のところ、赤い色は自然界では「警告」のサインだ。コマドリは互いに攻撃的で、人間に近づいてくる「フレンドリー」な性格だと思うのは勘違い。単に擬人化してそう思い込んでいるだけだ。むしろコマドリは人間のことを、土をいじって虫を掘り起こしてくれるうえ、動きがのろいから危険はない存在だと考えているだろう。
このブログが「自然」について語るものではないのは十分に承知しているので、こんなテーマについて書くのもご容赦願いたい。僕が言いたかったのは、イギリス人がいかに鳥に魅了されているか、という点なのだ(しかも僕が以前に感じていたよりもずっと奥深く魅了されているらしい)。これはイギリスの隠れ文化の1つともいえる。それに、鳥は最近、イギリスのニュースまで飾っている。
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