- HOME
- コラム
- 疾風怒濤のイスラム世界
- 中国にロシア...「お墨付き」与える国々が加速させ…
中国にロシア...「お墨付き」与える国々が加速させるタリバンの「復讐殺人」
5月には女性に対し公共の場でのブルカ(顔を含む全身を覆い隠す長衣)の着用が義務付けられ、必要不可欠な場合以外は家にいるよう勧告された。「イスラム法に従い男性を挑発するのを避けるため」だとされる。タリバン政権にはもちろん1人の女性もいない。ここまで女性差別を徹底している国は世界で唯一無二である。
タリバンが任命した国連代表スハイル・シャヒーンは4月、米政府の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、既に約10カ国がタリバンの外交官を受け入れていると述べた。イラン駐在アフガニスタン大使のように、タリバン政権に追認された人物もいる。シャヒーンは、あらゆる国がタリバン政権を承認しなければならないと主張した。
タリバン政権と外交関係を結ぶ国が増えるほど、タリバン支配下の女性やマイノリティーの差別や迫害といった問題が改善される可能性は失われる。矢継ぎ早に繰り出される女性差別政策は、タリバンが「このままでいいのだ」と自信を深めていることの証しだ。ウクライナに軍事侵攻し民間人の虐殺を続けるロシアが、まさにその最中にタリバンの外交官を承認したことは「人権についてとやかく言わない国」同士の連帯を象徴する。
世界の注目がウクライナに集まるなか、タリバン政権はひそかに、そして着実に、外交的勝利を収めつつある。

アマゾンに飛びます
2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
世界の反イスラエルデモは倒錯している 2023.11.30
世界がさすがに看過できなかった、アッバス議長の反ユダヤ主義発言 2023.10.13
アラブのアメリカ人気は衰えず...世論調査が示した中国の限界 2023.07.12
自由民主主義に背を向ける中東 2023.06.16
スーダン退避は「黒い関係」の果実 2023.05.16
-
無停電電源装置のサービスエンジニア・外資通信機器の先端製品
株式会社トランスビジョン
- 東京都
- 年収360万円~600万円
- 正社員
-
東京/経理 買掛金等/世界トップクラスの包装資材&機械の外資系メーカー 残業10h・年休125日
シールドエアージャパン合同会社
- 東京都
- 年収525万円~630万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
週3在宅勤務/人事労務担当・リーダー候補 外資系企業の給与計算・社会保険/フレックス/年休124日
永峰・三島コンサルティング
- 東京都
- 年収400万円~700万円
- 正社員