米連邦地裁、消費者金融保護局の大量解雇を差し止め

米首都ワシントン連邦地方裁判所のエイミー・バーマン・ジャクソン判事は18日、消費者金融保護局(CFPB)職員における大量解雇を指し止める命令を出した。写真は職員解雇を主導するイーロン・マスク氏。3月撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 18日 ロイター] - 米首都ワシントン連邦地方裁判所のエイミー・バーマン・ジャクソン判事は18日、消費者金融保護局(CFPB)職員における大量解雇を指し止める命令を出した。解雇の条件を設定するよう求めた裁判所の命令にトランプ政権が違反したことに強い懸念を表明した。
CFPBは17日、人員全体の90%に相当する1400-1500人の職員を解雇した。
連邦高裁は先週、CFPBにおける解雇は「具体的な査定」を経た場合にのみ実施できると命じていた。
17日の大量解雇を受けた審理でジャクソン判事は、CFPBの「行動の規模と速度を踏まえると、私は深く憂慮している」と述べた。
その上でジャクソン氏は、政府が判事の命令に違反したかどうかの判断が下されるまで、17日の大量解雇は差し止められると言い渡した。
これに対しCFPBの最高法務責任者、マーク・パオレッタ氏は、人員の必要性について細かく検証した結果、それまでの職員数は必要な水準を大きく上回っていたことが判明したと説明した。
ホワイトハウスとCFPBはコメント要請に返答していない。