クルド人組織が停戦宣言、トルコ大統領は武装解除プロセスに言及
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トルコがテロ組織に指定する武装組織クルド労働者党(PKK)は1日、指導者のアブドラ・オジャラン受刑者による武装解除の呼びかけに従い、即時停戦を宣言した。オジャラン氏の写真を掲げる人々。トルコ・ディヤルバクルで2月27日撮影(2025年 ロイター/Sertac Kayar)
[1日 ロイター] - トルコがテロ組織に指定する武装組織クルド労働者党(PKK)は1日、指導者のアブドラ・オジャラン受刑者による武装解除の呼びかけに従い、即時停戦を宣言した。同組織に近い通信社が伝えた。
オジャラン受刑者は2月27日、組織の武装解除と解散を呼びかけた。40年にわたるトルコ政府との対立に終止符を打ち、地域の政治や安全保障に大きく影響する可能性がある。
PKKは、武装解除プロセスを主導できるよう、トルコ政府がオジャラン氏により多くの自由を与えることを望むと表明。武装解除の成功には必要な政治・民主的条件が確立されなければならないと訴え、攻撃されない限り、全ての敵対行為を直ちに停止するとした。
一方、トルコのエルドアン大統領は、武装解除プロセスが停滞した場合、PKKに対する作戦を再開すると述べた。
過去の和平に向けた取り組みは失敗に終わり、暴力の増加につながった経緯がある。