ロ外相、トランプ氏を「現実主義者」と称賛 欧州には批判加える
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3月2日、ロシアのラブロフ外相は、トランプ米大統領はウクライナでの戦争を終結させるという「常識的」な目標を掲げていると称賛する一方、ウクライナを中心に結集している欧州諸国は紛争を長引かせようとしていると非難した。トルコ・アンカラで2月24日撮影(2025年 ロイター/Cagla Gurdogan)
Guy Faulconbridge
[モスクワ 2日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は2日、トランプ米大統領はウクライナでの戦争を終結させるという「常識的」な目標を掲げていると称賛する一方、ウクライナを中心に結集している欧州諸国は紛争を長引かせようとしていると非難した。
ラブロフ氏は、米国は依然として世界最強の国でありたいと考えており、米ロが全てにおいて意見が一致することはないだろうが、利益が一致した時には現実的になることで互いに意見が一致していると述べた。
外務省によると、同氏はロシア軍機関紙クラスナヤ・ズベズダに対し「ドナルド・トランプは現実主義者だ」と指摘。「しかし、ゴールは依然として『MAGA(米国を再び偉大に)』だ」とした上で、「これは政治に生き生きとした人間味を与える。だから彼と仕事をするのは面白いのだ」と語った。
一方で、欧州は過去500年間にわたって植民地化や戦争など「世界のあらゆる悲劇」のるつぼだったと批判。「誰が戦争という形で『宴会の続き』を要求するのか?欧州だ」と述べた。