態度改善か大統領辞任を、ゼレンスキー氏に米議長らが圧力

3月2日、トランプ米大統領に近い共和党有力者らは、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの戦争を巡り態度を改めるか、さもなければ辞任する必要があるとの見方を示した。ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso)
David Morgan Jeff Mason
[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領に近い共和党有力者らは2日、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの戦争を巡り態度を改めるか、さもなければ辞任する必要があるとの見方を示した。トランプ氏との会談で激しい口論になったゼレンスキー氏に対し圧力を強めた。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNで、ゼレンスキー氏に戦争終結の交渉に応じる用意があるかどうか明確でないと指摘。欧州主導による安全の保証と引き換えに領土に関し譲歩する内容を含む恒久的な和平がトランプ氏の目標だと強調した。
トランプ氏がゼレンスキー氏の辞任を望んでいるかとの問いには「われわれと交渉し、最終的にロシアと交渉して戦争を終結させられるリーダーが必要だ」と述べた。
トランプ氏に近い共和党有力者で、ウクライナ支持者でもあるグラム上院議員は2月28日、米国が引き続きゼレンスキー氏と協力できるかどうか疑問を呈していた。
共和党のジョンソン下院議長も2日、NBCで「(ゼレンスキー氏が)感謝の気持ちを持って交渉の席に戻るか、さもなければ他の誰かが国を率いる必要がある」と述べた。
ルビオ米国務長官はABCの番組で「(ウクライナに)和平の準備ができれば、われわれは再び関与する用意がある」と述べた。首脳会談決裂後、ゼレンスキー氏やウクライナのシビハ外相とは話していないとした。
また、停戦にはロシアとの交渉が必要だと強調し、「相手を侮辱し、敵対していては交渉のテーブルに着かせることはできない」と述べた。