ＢｏｆＡ、採用や管理職登用で多様性推進の取り組み廃止

　米大手銀行バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）は２５日付の年次報告書で、多様性推進の取り組みを一部廃止した。写真は、ＢｏｆＡ金融センターの入り口。２０２３年７月、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

[２５日 ロイター] - 米大手銀行バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）は２５日付の年次報告書で、多様性推進の取り組みを一部廃止した。

年次報告書では、多様性に関する採用目標や管理職登用において多様なグループから候補者を検討するルールへの言及が削除された。

昨年ＢｏｆＡは３８７人の従業員をマネジングディレクターに昇進させたが、そのうちの半数以上が女性と非白人だった。

同行の広報担当者は「われわれは新たな法令や裁判所の判断、より最近では新政権の大統領令に照らして、自社のプロブラムを評価、調整している」と説明した。

一方で「われわれの目標はこれまでもこれからも、全ての顧客と株主、チームメート、サービスを提供する地域社会にとって利用できるチャンスを生み出していくことに変わりはない」と強調した。

トランプ政権は多様性・公平性・包摂性（ＤＥＩ）の取り組みについて、連邦政府だけでなく民間企業にも撤回を促すための措置を講じており、過去数週間で幾つかの企業が多様性プログラムの対応を後退させた。