スイス中銀、0.25%利下げ 「インフレ圧力弱い」

スイス国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を0.5%から25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2022年9月以来の低水準となる0.25%とした。写真はスイス中銀本部。1月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
John Revill
[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を0.5%から25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2022年9月以来の低水準となる0.25%とした。トランプ米大統領の貿易政策がインフレや世界経済に与える影響を考慮した。
24年3月の利下げ開始以来5回連続。ロイターがまとめたエコノミストの予想と一致した。
中銀は「インフレ圧力が弱く、インフレの下振れリスクが高まっていることを踏まえ、金融情勢が適切に維持されるようにするため」と利下げの理由を説明した。
スイスのインフレ率は2月に0.3%に低下し、約4年ぶりの低水準となった。利下げでスイスフラン相場を押し下げることにより、インフレ率が中銀目標(0─2%)を下回らないようにすることを狙う。