トルコ中銀が事実上の引き締め措置、翌日物貸出金利引き上げ

3月20日、トルコ中央銀行は会合で、1週間物レポ入札の停止と、翌日物貸出金利の42.5%から46%への引き上げを決定した。写真は、同行ロゴ。2024年2月、トルコのアンカラで撮影(2025年 ロイター/Cagla Gurdogan)
[イスタンブール 20日 ロイター] - トルコ中央銀行は20日の会合で、1週間物レポ入札の停止と、翌日物貸出金利の42.5%から46%への引き上げを決定した。エコノミストは、事実上の金融引き締め措置とみなしている。市場に資金供給する際の適用金利が高まるためだ。
トルコ警察が19日、エルドアン大統領にとって最大の政敵とされるイスタンブール市長を拘束したことを受け、通貨リラと株価が急落。中銀はこうした情勢が物価動向に及ぼすリスクを議論するため緊急に会合を開いた。
市場関係者は、翌日物貸出金利引き上げに伴って、市場の翌日物金利も300-450ベーシスポイント(bp)高まる可能性があるとの見方を示した。
中銀は「金融政策スタンスは物価見通しが著しく、かつ持続的に悪化する場合は引き締められることになる」と強調した。
次回定例会合は4月17日に予定されている。