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逆走車のドライバーはこう思っている(ジョークであってほしい...)
ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN
<笑える? 笑えない? もしも運転中にこんな逆走車を見つけたら>
【逆走】
ドライブ中の老人が高速道路を走っていた。
すると、娘から電話がかかってきたので、ハンズフリーで話し始めた。
娘が言った。
「お父さん、気を付けて! いまニュースでやっていたんだけど、一台のクルマが高速道路を逆走しているんだって!」
それを聞いた老人が言った。
「それは分かっている。しかしな、一台どころの騒ぎじゃないぞ」
昭和30年代、自動車の普及に伴って「交通戦争」という言葉がメディアで使用されるようになった。これは交通事故による死者数が、日清戦争の戦死者数を上回る勢いで増加したことから生まれた表現であった。
その後、交通事故の死者数は昭和45年(1970年)をピークとして減少に転じたが、昭和55年(80年)から再び増加。昭和63年(88年)には1年間の死者数が1万人を超え、「第2次交通戦争」と呼ばれるようになった。
「交通事故をいかに減らすか」は、クルマ社会である日本にとって極めて重要な課題だった。
以後、シートベルトの徹底や飲酒運転の罰則強化、自動車そのものの安全装備の充実など、さまざまな対策や努力の結果、交通事故死者数は再び減少に転じている。今も連日多くの交通事故がニュースとなっているが、昨今、その数が増加しているわけではない。
ただし、そんな中で起きているのが、高齢化社会の進展に伴う事故内容の変化である。
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