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立憲民主、共産党、れいわ......選挙の時の有権者の気持ちはこんなもの
ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN
<与野党問わず、まるでジョーク、いやジョークにもならない政治家たちの振る舞いが目立つ。統一地方選挙の季節だが、この果物屋店主に共感する人は多いはず>
【果物屋にて】
とある国会議員が自身の選挙区を歩いていた。議員は果物屋の前で立ち止まり、店主に言った。
「何かおすすめの果物でも買っていこうかな」
「分かりました」
しかし、店主が差し出してきたのは、小さくてまだ青いミカンと、穴のあいたリンゴと、腐りかけたメロンだった。店主が言った。
「お好きなものをどうぞ」
議員は怒った。
「ひどいものばかり並べやがって! いったい何のつもりだ!」
店主が答えた。
「選挙の時の私たちの気持ちが少しでもお分かりいただけましたか」
「日本でも政権交代できるように」と小選挙区比例代表並立制が導入されたのが1996年。それから約30年。「悪夢」とも称される民主党政権を経た今、政権交代という言葉は不幸にも再び現実味を失っている。
当選後に一度も国会に登院しなかった参院議員が「除名」となった。その直後、この「元議員」は暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで、あっという間に「容疑者」に。ジョークに勝る奇譚(きたん)である。
れいわ新選組は比例選出議員が1年ごとに辞職と繰り上げ当選を繰り返す「れいわローテーション」なる構想を発表。初めに聞いたときにはこの党を貶(おとし)めるためのフェイクニュースかと思ったが、これではジョークにもならない。
日本共産党は党運営を批判した党員2人を立て続けに除名処分。除名となったのは志位和夫委員長の在任期間が20年以上に及ぶことを問題視した2人だったが、この報道を聞いた多くの国民はドン引き。
日本共産党は事あるごとに「民主主義」を口にしていたはずだったが、この顚末(てんまつ)は「民主主義とは何か?」を考えるのに秀逸な教材となった。ジョークとしてはなかなか風刺が効いていて面白い。
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