コラム

聖書かリンゴか1ドル紙幣か? 政治家を笑い飛ばすジョークを1つ教えます

2019年11月15日(金)14時00分

にもかかわらず、われらが国会に目を転じてみれば、そんな危機感など何処(どこ)吹く風。熾烈な選挙戦を勝ち抜いて選ばれたはずの優秀な先生方が、下品なヤジやら、子供じみた足の引っ張り合いやら、ヒステリックな罵声やら、居眠りやら、対案なき反対やら、自家撞着やら、テレビ中継を意識したパフォーマンスやらで、もはや駄々乱れ飛ぶ学級崩壊、あるいは骨抜き民主主義の成れの果て。憂国の為政家もいるのだろうが、どうにも安普請の御仁ばかりが目立つのは、彼ら彼女らの強烈な持ち味のなせる業なのか、それとも単なる数の多寡の問題か。

離合集散を繰り返す野党の党名を正確に言える国民など、もはや奇特な少数派であろう。不人気の食堂がいくら看板を掛け替えたり、共同で新店舗を出そうとしても、店主や従業員の顔ぶれも同じ、味付けもさして変わっていないのであれば、不味(まず)いものは不味いままである。

かといって、与党のメニューを「絶品」と思っている人も決して多くないわけで。

永田町にも、聖書とリンゴと1ドル紙幣を置いて、観察してみたいものである。

<2019年11月12日号掲載>

【参考記事】「日本にも政治風刺はある、強かったのは太平洋戦争のとき」早坂隆×パックン
【参考記事】「下ネタは世界共通。男たちは同じオチで、同じ顔で笑う」早坂隆×パックン

20191119issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

11月19日号(11月12日発売)は「世界を操る政策集団 シンクタンク大研究」特集。政治・経済を動かすブレーンか、「頭でっかちのお飾り」か。シンクタンクの機能と実力を徹底検証し、米主要シンクタンクの人脈・金脈を明かす。地域別・分野別のシンクタンク・ランキングも。

プロフィール
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国の越境金融サービス促進、人民元国際化に寄与=人

ビジネス

日産2000億円追加投資、トヨタ・ホンダ現地開発E

ワールド

トランプ氏経済政策への国民の評価低下、第1次政権を

ビジネス

外債から円債にシフト継続、超長期債中心に残高増加=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 2
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 3
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 4
    パウエルFRB議長解任までやったとしてもトランプの「…
  • 5
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 6
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 7
    なぜ世界中の人が「日本アニメ」にハマるのか?...鬼…
  • 8
    日本の人口減少「衝撃の実態」...データは何を語る?
  • 9
    コロナ「武漢研究所説」強調する米政府の新サイト立…
  • 10
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 7
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 8
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story