単にイキりたかっただけの「機密情報流出事件」──本当の問題は「消される人々」が出ること

自宅近くで武装したFBI捜査員に連行されるテシェイラ容疑者 WCVB-TV-ABC-REUTERS
<ゲーム仲間に「すげぇ!」と言われたかった、21歳の幼稚な空軍州兵。韓国政府に迷惑をかけた上に、情報提供者は「消される」ことに>
またも繰り返された米情報機関の大失態は恥ずべき茶番として片付けたくなる。米国防総省の機密文書が大量にウェブ上に流出した。そこにはウクライナ戦争に関する機密や同盟国の情報も含まれ、韓国高官の会話を傍受したとされる文書もある。
韓国は紛争当事国に殺傷兵器を供与しない方針を取っているが、流出文書にはアメリカに売却した砲弾がウクライナに渡ることを見越した高官の会話が記されている。
それによれば、彼らはアメリカの圧力に屈してウクライナに砲弾を供与したとみられることを恐れて、対策を練っていたようだ。
捜査当局が21歳の空軍州兵ジャック・テシェイラを逮捕したのは流出発覚から3日後。見るからに無分別な若者が手錠をかけられ、武装した捜査員に連行される映像がメディアをにぎわした。テシェイラはネットゲーム仲間に「すげぇ!」と言われたくて機密文書をシェアしたらしい。
アメリカにとって、これは深刻な痛手だ。安全保障上の機微に触れる情報が流出した以上、他国で活動している米情報機関の協力者の何人かは、おそらくその国の情報機関に「消される」ことになる。一部の同盟国との関係もギクシャクしかねない。
今に始まったことではないが、今回もまたとんでもない大ポカで米情報機関の組織的な問題があぶり出された格好だ。
テシェイラの子供じみた動機は驚くに当たらない。人はいつ、祖国を裏切るか。防諜活動のプロが頭文字を取ってMICEと呼ぶ4つの動機がある。マネー、イデオロギー、コンプロマイズ(弱みを握られる)、そしてエゴだ。
他国に機密を渡すアメリカ人の大半はカネ目当てだが、テシェイラの場合は仲間に尊敬されたいエゴ、それにイデオロギーも多少は関係していたようだ。彼はネット上に反ユダヤ主義、人種差別、銃規制反対の書き込みをしていた。こうした右翼的な偏見はしばしば米政府への不信や憎悪と結び付く。
彼の幼稚な承認欲求は米政府のメンツをつぶしたばかりか、韓国政府を気まずい立場に追い込んだ。
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