暗殺犯オズワルドのハンドラーだったとされるCIA工作員が語ったことは? トランプが利用するJFK暗殺陰謀論

1963年11月22日、テキサス州ダラスでケネディは狙撃された BRIDGEMAN IMAGESーREUTERS
<トランプ大統領がケネディ暗殺事件の秘密文書公開を命じた。トランプの言うとおり、これで「全てが明らかになる」のか。筆者は暗殺犯オズワルドのハンドラーだったとされるCIA工作員と会ったことがある>
私は1984年のある日の午後、アメリカの首都ワシントンのカフェでデービッド・フィリップスとテーブルを挟んでいた。63年11月に当時のジョン・F・ケネディ大統領を暗殺したリー・ハーベイ・オズワルドのハンドラーだったと噂されてきた元CIA工作員である。
私の目的は、CIA工作員になるためにフィリップスの口添えを得ることだった。
その日の約30分の会話の後、フィリップスは私を見て、私が彼に渡した紙を戻しながら言った。「なんてこった。君が君自身について書いたことが本当なら、君は水の上を歩くことができるはずだ」
「ノー、サー」と私は答えた。悪戯っぽく、たぶん傲慢に思われるだろう笑みを抑えることができずに。 「でも、どう航海すべきかは知っていますよ」
この面会の10日ほど後の夜に「デービッドの友人のクリフ」と名乗る男性から電話があり、私のCIAでの日々が始まった。
こうして私の希望はかなったわけだが、カフェでの面会で1つだけ失敗を犯した瞬間があった。「あなたがオズワルドのハンドラーだったと読んだことがありますが?」と言ったときのことだ。フィリップスはひとことも発さず、強い視線で私を見つめた。2秒ほどだったと思うが、永遠にも思える時間だった。そこには私の不用意な発言への強い非難が込められていた。
それから41年。オズワルドとフィリップスの名前が再びニュースをにぎわせている。ドナルド・トランプは大統領に復帰して早々の1月23日、ケネディ暗殺事件(そしてロバート・F・ケネディとマーチン・ルーサー・キングの暗殺事件)に関する政府の秘密文書を全て公開するよう命じる大統領令に署名した。「全てが明らかになるだろう」と、トランプは豪語した。
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