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日本不買運動で韓国人が改めて思い知らされること
今年8月13日の朝鮮日報には国内旅行でぼったくりと不親切を経験した韓国人観光客の「日本旅行より国内旅行の方が嫌いになりそう」「国内旅行へ行くお金があったら代わりに海外へ行く」という不満の声が紹介された。彼らの心の中には比較対象としての日本があり、改めて自分たちが旅行先として日本を選んでいた理由を思い知らされたに違いない。
今は反日感情という「アンリーズナブル」な理由で日本という選択肢が自己規制されているが、自分たちが日本を選択していたのは単なる日本マニアだからではなく、「価性比」という冷静でリーズナブルな判断だったことを韓国内の旅行を通して気付かされただろう。
日本の文房具を捨てるパフォーマンスを披露した高校生たちも同じだ。韓国で日本製筆記用品は大きな人気を博していたが、反日感情と社会的な空気の影響で自粛を余儀なくされているのが現状だ。学生たちは日本製ペンの代わりに韓国製ペンを使いながら、忘れていた品質の「差」を改めて感じているだろう。そして自分たちの合理的な判断による選択が社会的な雰囲気によって封印されているという理不尽さにもやがて気付くだろう。
日本製でも価性比が低い商品は人気がなかった
日本製だからといって全ての商品が韓国で人気を得たわけではない。日本製でも価性比が低い商品、例えばスマホの場合は日本不買運動以前にも全く人気がなかった。それは愛国心とか反日感情とは関係がなかった。ただ、同じ性能なら韓国製より価格が高く、同じ価格なら韓国製より性能が低いという判断によるものだった。
しかし、韓国の消費者が日本のビール、日本旅行の代わりに今選択しているのは満足度や価性比が低いものだ。今は「愛国心」という名分で不便を甘んじて受け入れているが、韓国の消費者が最終的に感じるのは愛国心とか反日感情ではなく自分たちが自由に選んでいたリーズナブルな選択肢に対する「懐かしさ」になるかもしれない。
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