米新興EVルーシッド、来年中型SUV市場参入へ テスラに対抗

4月15日、米新興電気自動車(EV)メーカー、ルーシッド・グループの幹部らは、中型SUV(スポーツタイプ多目的車)を2026年に発売する予定だと明らかにした。カリフォルニア州コスタメサで2023年11月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[15日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカー、ルーシッド・グループの幹部らは15日、中型SUV(スポーツタイプ多目的車)を2026年に発売する予定だと明らかにした。この市場では米EV大手テスラのベストセラーであるクロスオーバー「モデルY」が優位な地位を占めており、競争が激しくなっている。
価格帯は5万ドルを目標としている。競合するモデルにはフォード・モーターの「マスタング・マッハE」、現代自動車の「アイオニック5」、リビアンの次期モデル「R2」が含まれる。
一方、トランプ政権の関税について、マーク・ウィンターホフ暫定最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、関税は免れないが、その影響の軽減に努めていると述べた。
ウィンターホフ氏は、値上げは計画しておらず、バッテリーセルのメーカーやグラファイトのサプライヤーと米国に生産を移管することで合意したと説明。現在、工場を建設中で、今すぐにというわけにはいかないが近い将来稼働できるという。
ルーシッドはサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)の出資を受けている。今年後半にSUV「グラビティ」の「ツーリング」グレードのより価格を抑えた派生モデルを投入する予定。価格は7万9000ドルから。今年の生産台数目標約2万台の達成に寄与する旺盛な需要を見込んでいる。