World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマー語版絵本「えんとつ町のプペル」プロジェクト現在地

プロジェクトのキッカケになった子供たち:筆者撮影

おはようございます。
ようやく乾季が訪れたヤンゴンより新町がお送りします。
今回は7月に行ったクラウドファンディングのプロジェクト
『ミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!』
のその後のお話をしたいと思います。
正直に話すとうまくいっていないことだらけで、本当はもっとうまく言ってからお伝えしたい気持ちが少なからずあります。
ですが、沢山の方が支援してくれてこのプロジェクトに注目していただいているので今年の内に一度しっかりと現在地をお伝えしておこうと思います。

本題の前にお知らせです。
毎週水曜日21時(ミャンマー時間18:30)より
「ミャンマー言いたい砲台ラヂオ」という番組を発信しています。

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Clubhouse

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Facebook


放送後記も書いています。
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文章と音声でミャンマーを感じていただけたら幸いです。
いいね、コメントもお待ちしています。
よろしくお願いします。

それでは本題です。
クラウドファンディングが成功し、意気揚々とミャンマーへ戻った私でしたが、冒頭でも書いたように当初予定していたようなスピード感で絵本を配るという事はできませんでした。
現在想定の20%もいっていない状態です。
本来であればご支援いただいた(約200冊)分は今年中に配り切って、1000冊出版した残りを更にミャンマーの子供たちへ届けるための追加プロジェクトを立ち上げていくつもりだったのですが、トラブルと思うように進まないミャンマーのペーストで未だにこの状態になっています。

今日はその内容について詳細をお伝えしていきますが、現地にいたとしても小さな個人ではうまくいかない事もあるんだなと何かの参考になれば幸いです。

まず最初は私自身の住居問題でした。
ひょんなことからそれまで住んでいた住居から引っ越ししなければいけなくなり。
それが凄く急な話でした。
どれくらい急かというと、ミャンマーに戻って来た次の日にはとりあえずそこから出ないといけないという位急でした。

当然そんな急に新居は決まらないのですが、とりあえず身の回りの最低限必要と思われるものだけもってホテルに移動しました。
初めてのホテル暮らしはそれはそれは不便な暮らしでした。
それもそのハズ、ホテルは綺麗で掃除も入って停電も無くて。
確かに良い事もあるのですが、やはり2年近く住んだ家は自分の生活に合うようとてもカスタマイズされていて、そして生活に役立つ様々な道具もホテルにはもって来られないという状況でした。

私の初のホテル暮らしは何とも苦い経験に終わりました。
1ヶ月程ホテルで暮らしながらようやく新居が決まり荷物を伴って引っ越したのですが、今度はそこからその家を完璧ではないながらも日本人として住みやすいようにカスタマイズしなければいけません。
冷蔵庫や電子レンジ洗濯機など新たに購入し、そしてなんと言ってもシャワー。
ミャンマーのローカルの家にはお湯が出る設備などついていません。
みんな貯めた水で水浴びをするのです。

風呂おけとは贅沢言わないのでシャワーは欲しいという事でこれもそろえました。
シャワーは電気で温めます。
その電機を引く為に電気工事を新たにしてもらうために業者に頼まないといけません。
こんな作業の一つ一つに日本と違い物凄い時間が取られます。
新しい仕事をしながらだったので時間に余裕がありませんでした。

因みにこの間2回程体調を崩して寝込みました。
一つはウィルス性の風邪でかなり状態はひどく風邪で病院に行ったのが8年ぶり位でした。
そんなこんなでようやく動けるようになったと思ったところで何となくですが、ヤンゴンでも不穏な空気が漂います。
1027作戦が起こったのは10月の末ではありますがそれ以前もヤンゴンはどこか平穏に見えてきな臭い感じがしました。
沢山の子供たちがいる施設などへ絵本をプレゼントして出来るだけ多くの子供たちが読めるようにしたいと考えていましたが、NGO、NPOなども活動がしにくい現在のミャンマーなのでこの辺りは慎重にいかないといけないと考えました。

現在も信頼できる方と相談を続けていますが、こちらはもう少し時間がかかるのかなというところです。
また具体的に決まりましたら私の方から何がしかの形で発信していきたいと思います。

では現在はもう八方ふさがりなのかというとそうではありません。
もともと最後の手段として、ワンオペで配りまくるという方法を考えていました。
正に今がその時という事で時間を作って自転車を走らせ街中で物売りをしている子供に絵本んを配りました。

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そしてこれはクラファンとは別枠ですが、日本人会の図書館へ個人的に絵本を1冊寄贈しました。
ヤンゴンに住む日本人を通してこのプロジェクトが広がればと願っています。

うまくいかない事ばかりですが、亀足でも進んでいきたいと思います。
そういえば私のミャンマーでの挑戦で簡単にうまくいったことなど一つもありませんでした。
改めてミャンマーの難しさとチャレンジする事の楽しさを思い出すことができました。
これから巻き返していきたいと思います。
この難問をさっさと乗り越えて次にいきたいと思っていますので、その際はまた応援よろしくお願いします。

引き続きこの素晴らしく大変なミャンマーに恋していきます。
それでは、また明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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