ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
ミャンマー小説ヤモリの慟哭~武器をとるミャンマーの若者たち~
おはようございます。
何故かこのタイミングでミャンマーエンタメが向こうの方からやってくるミャンタメプロデューサー新町智哉です。
持っている男なのかもしれません。
今回は6月28日発売の小説『ヤモリの慟哭~武器をとるミャンマーの若者たち~』について最速レビューをしたいと思っています。
その前に一つお知らせです。
大好評をいただいております、クラウドファンディングプロジェクト
「ミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!」
おかげ様で47人の支援者、支援額は24万円を突破しました!
間もなく達成率が50%になります。
ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。
このプロジェクトは実行確約型です。
つまり、1人でも支援者がいればそのプロジェクトは動き出す形です。
既に活動準備を開始しております。
子供たちの喜ぶ顔が今から楽しみで仕方ありません。
より沢山の子供たちを笑顔にするため引き続き応援よろしくお願い致します!
それでは本題です。
明日が来るかもわからない日々を、生きていく。
内戦が泥沼化していくミャンマー。
雑誌記者として訪れた日本人・國分は、国の未来を担う若者が、
終わらない戦いに身を投じている現状を目にする。
一人の"外国人"としてできることは何かを考えさせられる、ノンフィクション小説。
「小説を出そうと思う」
と、著者である緒方さんから聞いた時は。
「エンタメしてるなぁ~」
というのが最初の感想でした。
今から一年半ほど前の話です。
緒方さんは今回が作家デビュー。
過去に沢山の文字に触れ、自分自身も沢山の文章を綴ってきた人なのは知ってはいたのですが、それでも小説を出すというのはただ事では無い。
それも幻冬舎さんから出すというのですから色々と縁がある話だなと思いました。
※プペルも幻冬舎です。
「お前も結構出て来るから世に出す前に一度読んでみてくれ」
・・・結構出て来ました。
勿論本名では無いのであくまで私は別人だと言い張るつもりですが、その別名が非常にネタ性を感じるモノになっています。
とりあえず面白いので文句は付けずにいました。
良かったら皆さん手に取った時に探してみてください。
アマゾンでは予約が始まっています。
さて、そろそろ書評をというにはおこがましいので私の感想を述べさせていただこうと思います。
クーデター前後のミャンマーの若者たちの心を感じる為必ず読んで欲しい書です。
知るでは無く感じる。
緒方さんは批評家でも研究者でも無い現場の人です。
私もミャンマーの色んなところに行きましたが、緒方さんは更にディープなところに行っています。
そして、沢山の若者と交流しています。
それは時にはビジネスであり、時にはイベントであり時にはボランティアでありました。
多種多様な関わり方をした中に私も現場を一緒にしたことが何度もあります。
当時、ミャンマーの若者が最もキラキラしていたであろう時期をエンタメ仕事でアレヤコレやとやっていた事が読みながら懐かしくも私の胸を締め付けます。
何故ならその後やってくる絶望を知っているからです。
ミャンマーに入れない緒方さんの絶望はそれ以上だったのかもしれません。
2人で駆け回った時期が私もわからなかった視点から描かれています。
そしてクーデター後は現地にいた私も知らない世界が描かれています。
私たち日本人はしょせんわき役。
この物語の主人公は民主化の希望から絶望へ叩き落されたミャンマーの若者たちです。
私がこれ以上あれこれ語るのも無粋な気がしてきたのでこの辺りで締めたいと思います。
最後に大切な事を一つお知らせします。
この小説の印税は全て難民支援に使われます。
緒方さんは難民にもなれない人々という表現をされています。
現場の日本人が観たミャンマーを知り、ミャンマーの若者の心を感じ、そしてミャンマーを応援していただければと思います。
私も完成品はまだ読んでいないので予約して買って読みます。
ミャンマーをエンタメで盛り上げつつピンポイントで誰かを救っていくため私も引き続きこの活動を応援したいと思っていますので、気になった方は是非予約して読んでください。
以上、どこよりも早い最速レビューでした。
機会があれば感想を語り合いましょう。
果たして、ミャンマー問題に一石を投じる作品となるのか?
こうご期待。
それではまた。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
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