World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマーと共に過ごして来た8年間を想う

ヤンゴンの朝日:筆者撮影

皆さんおはようございます。
ミャンマーについて衝撃的なニュースが飛び込んで来て心が追いついていかない感じがあります。

ミャンマー軍が空爆 市民少なくとも100人死亡 地元メディア


多くは語りませんが「そもそも」何が、誰が悪いのかだけは忘れずにこれからもミャンマー国民を信じて共に進んでいきたいと考えています。

今回は特に取り留めも無く特に主題を決めずに今想っている事、考えている事などを書き連ねていこうと思います。
本題の前に一つお知らせをさせてください。
ヤンゴンの花を売っている子供たち(花以外を売っている子やたまに子供以外にも)を小さく応援するプロジェクトを行っています。

フラワー&バナナ


正直こんなにすぐにいただけるとは思っていませんでしたが、先日2人目のご支援をいただきました。
たった一人で始めた小さな小さな活動ではありますが、このような子供たちがいる事を知っていただき、その子たちにちょっと変わった大人が変な、だけどちょっと素敵な応援をしている事をみていただけたらなと思っています。

それでは本題です。

クーデターより2年2カ月。
あれから3度目の水祭りが行われようとしています。
もっとも暑い時期のミャンマーにもっと熱いお祭りが訪れる時期です。
勿論現状、様々な思惑が交錯する中まともな祭りは一つも行われません。
この話をしだすと長くなるのでまた回を改めて詳しくお伝えしたいと思います。

少なくともヤンゴンでは去年以上に平時が戻ってきたかのような状態が見受けられると予想しています。
ですが、その裏側は色々と酷いものだという事を先だってお伝えしておこうと思います。
こんな前時代的な事が先進国に追いつけ追い越せと勢いのあったミャンマーに再び訪れてしまうのだなと考えると、とても残念です。

決してお祭りの時期だからと言って浮かれてばかりはいられないのですが、それでも、僅かな時間だけでもミャンマー人の友人、知人のみんなには心穏やかに楽しめる時間が訪れたらなと願っています。
私は私にしか出来ない事をガンガン進めていきたいと思います。

足掛け6年かけて準備していた、絵本えんとつ町のプペルミャンマー語版がもうすぐ皆さんにお披露目できそうです。
5年前からずっと話し合いを重ねてきた印刷所の社長さんと先日久しぶりに会い最終打ち合わせをしてきました。
この水祭りが終わったらいよいよ本番の印刷が開始されます。

今、この記事を書いている近くには絵本のサンプルが誇らし気に鎮座しています。

絵本.jpg


この作品が出来るまでの作者の西野亮廣さんは勿論、関わってきた沢山の方々の想い。
そして、ミャンマー語版を作ると私が思い立ってから協力してくれた沢山の方々の想いがこの1冊の絵本に詰まっていると思うと本当に感慨深いものがあります。
ミャンマーの子供たちへ届ける為手を休める事なく引き続き頑張っていこうと思います。
もうすぐです。
もうすぐ最高の物語をあの子たちに届ける事ができます。

子供たちへのエンタメ支援、そしてエンタメ教育支援として沢山の子供たちが読めるような形で届ける為様々な方法を同時に進めています。
既に個人団体を問わず、支援をとお声がけいただいている方々がいます。
本当に有難い限りです。
引き続きよろしくお願い致します。

ミャンマー内外でこのプロジェクトに協力してくださる方を募集しております。
是非お声がけください。

そして、映画製作も進んでいます。
私がこれまでミャンマーでの映画製作に携わってきた様々なものを総動員して世界に届ける映画をミャンマーで、日本人発でやり遂げたいと思っています。
この映画製作自体を最高のエンタメとして昇華していきたく思っています。
その為のアイデアを何個も何十個も思いついては精査し、その中から使えそうなものはとにかく実践していくというのを日々やっています。

ミャンマービジネスの格言「走りながら考える」です。

失敗と呼ぶにもあまりにも小さく波風が立たないような失敗を毎日あれやこれやと行っています。
いくつアイデアを思いつこうが全く意味がないようなものがほとんどです。
とにかく、思いついて、調べて、動いてみて、改善して。
更に新たなアイデアを組み込んでみてなど、様々な角度からこの映画製作が盛り上がるように無い脳みそをフル回転してやっております。

もちろん一人での作業も沢山ありますが、色んな人に話をして、巻き込みながら映画製作活動規模を大きくしていきたいと目論んでいます。
巻き込まれてしまった人は私に目を付けられたのが最後と思いお付き合いいただけると幸いです。
間違いなく楽しい経験になることは間違いありません。

フィールドワークである世論調査についても水面下で色々と動いております。
それら全てのプロジェクトはそれぞれがバラバラのようで、実は大きな流れでは繋がっているのではないかと思っています。
自分でも今はまだうまく説明できませんが、それぞれを分けて別のものと考えるのでは無く、多少強引であったとしても全てをエンタメ要素で繋げていくことができると信じて動き回ろうと思います。

ミャンマーに来てもうすぐ9年。
ずっと大した結果も出ないまま足掻いていました。
どうせこれからも足掻き続ける人生だと思います。
精一杯足掻きながら少しでも沢山の人を幸せにできたら良いなと思っています。
なんともまとまりのない話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
引き続きミャンマーと私の活動にご期待ください。

それではまた。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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