スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~
インドスマホ市場における中国スマホのプレゼンス(Xiaomi編)
3.ベンガルールにおけるXiaomiの店舗
さて、こちらは私の地元付近にあるXiaomiの旗艦店ですが、都市部の一等地に店舗を構えております。
この旗艦店は、主にスマホ、パソコン、家電、テレビ、新製品のショールームの機能が備わっています。
(筆者撮影)
Xiaomiのスマホは、私もインドに渡航してから5年間ずっと使い続けてきており、Redmi8, Redmi9,Redmi10とバージョンアップしてきました。
使ってきた感覚としては、以下でしょうか。
・操作感がiPhoneに似ている。
・価格帯がお手頃で買い替えやすい。
・扱い店舗が多いので、万が一何かあっても何とかなる。
この点もインド人の友人に確認してみたところ、ステータスとしてiphoneも持つ傾向がありますが、Xiaomiのスマホも値段が手ごろで使用感がiPhoneに似ているので、よく使っているという感想をもらいました。
では、値段についてですが、以下のようになっており、ハイエンドから手頃な値段までさまざま揃っている印象です。
7499ルピーから66999ルピーまで広いお客さんを捕まえることができるレンジになっていると感じました。
(筆者撮影)
この最大値の価格もiphoneと比べると安価に感じられ、機能が同じならばXiaomiを買おうかって話になるんだと感じました。
以下は別な店舗での写真ですが、Iphone79000 INR...関税が掛かっているとはいえ高いと感じてしまいました。
(筆者撮影)
取り急ぎのまとめですが、以下がシェアを高く保っている秘訣なのでしょうか。
<Xiaomiがインドで高シェアな理由(私見と知人インタビューによる)>
・製造拠点をインドに持っていること(これは他の中国企業も同じか)
・価格レンジがやすい物から高い物まであるので、幅広いお客さんを捕まえやすい。
・直営店と代理店ネットワークが広く、広いインドで浸透しやすい。
・使用感がiphoneに似ているので、iphoneユーザーも取り込みやすい。
これもあるあるですが、10月はインドのお祭りシーズンなので、各メーカーがキャンペーンを発動する時期となります。
Xiaomiも漏れなくキャンペーンをやるようで、楽しみであります。
<参考リンク>
今回はまずインドスマホ市場の概観とXiaomiの紹介でしたが、引き続き他のメーカー動向も紹介していきます!
著者プロフィール
- 永田賢
Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。
Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/