スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~
2度のロックダウンとリビングウィズコロナを振り返ってみる
皆様のおかげで、本寄稿も1年を超えることができました、この場をお借りして御礼申し上げます。
先日、JETRO様のインド研究会JUGAADの再開記念勉強会で、JUGAAD再開記念ウェビナー「現地日本人が語るインド・コロナのリアル」(10/28)と題して、ロックダウンを振り返りつつ、リビングウィズコロナの状況がどんなものか話してきました。
JUGAADにはこちらのリンクから入ることが可能です!
備忘録と最近のアップデートも兼ね、いわゆる第3波がどうなるのか、簡単ではありますが、最近のデータ等も踏まえて考察してみようと。
1. 2020年2月から2020年6月まで:ロックダウン第一弾
2020年2月は、仕事で日本に一時帰国しており、徐々に広がるCOVID19で仕事もキャンセルになり、これは早くインドに戻らないと危ないのではないか?ということで3月1日にマレーシア経由で戻り、3月3日にはインド政府が国境を閉じて「あぶねー!!!!」となったのが記憶に残っています。
以下の写真はロックダウン直後の写真ですが、3月下旬にモディ首相が「24時からロックダウン発動します!」と高額紙幣廃止宣言ばりの発令を出して、ダッシュで買い出しに行って二回目行こうとしたら警察がもう帰れ!とやっていたのが思い出されます。
[当時の写真]
(ベンガルールで筆者が撮影した写真、2020年3月から5月)
それからロックダウンということで、最初のうちは長蛇の列ができて、生活必需品のデリバリーや供給体制ができるまではやや混乱していましたが、立ち上げが完了したのちは、食事も必需品もすべてデリバリー&電子決済で完結できるようになりました。
必需品買い出しは外出OKでしたので、1日1回は外に出て気分転換の意味も含めて歩いていたのですが、渋滞混雑が特徴であるベンガルールががらんとしており、びっくりしていました。
2.2021年4月から5月まで:第二波とロックダウン第二弾
2021年3月頃からまた爆発的感染が出て、4月中下旬から6月初旬までロックダウン第二弾となりました。
確か祭事シーズンのホーリーで人がめちゃくちゃ出てそれで感染拡大となったのを記憶しています。
この時は、海外メディアがこぞってデリーの斎場シーン、2人で酸素ボンベを使っているシーンを宣伝しており、第二波のほうが、「日本に帰ってこなくていいのか?」という問い合わせが多かったです。
ただ、ベンガルールでは酸素本ぺ不足や斎場不足で道端で人を焼いているという光景は見られず、おそらくデリーの一部だったんだろうと感じています。
[BBCの報道] India overwhelmed by world's worst Covid crisis - BBC News
[当時の写真]
(ベンガルールで筆者が撮影した写真、2021年4月から5月)
とはいえ、一回ロックダウンを経験しているので、デリバリー体制は完備されており、淡々と毎日を過ごすだけでした。
第一回目のほうがメンタル的に辛い点もあり、何度かカウンセリングの先生にお世話になりましたが、第二回目はまぁすぐ終わるでしょうということで過ぎていった気がしています。
[ロックダウンを支えたサービス群]
(2021年4月に筆者が撮影)
著者プロフィール
- 永田賢
Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。
Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/