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インスタグラムを越す!? アメリカで話題「Dispo」海外市場初に日本を選んだ理由とは?
── 私もDispoを使っていて、気軽にシェアできるのが好きです。ローンチ後、アメリカでの反響はどうでしたか?
Daniel: 今年2月にローンチしたばかりですが、New York Times、Voguge、Fobrbesなどの有名メディアへのプレスリリースにより、一気にアメリカ人ユーザー数がここ数日で急増しました。
これまでのSNSとは違って、ロールがとてもユニークな使われ方をしています。例えば、世界中の犬好きの人が自分のわんこの写真を同じロールで掲載し合っていて、ちょっとしたグルーブ感を演出しています。
筆者補足:
確かにインスタグラム、ツイッターには「ハッシュタグ」が存在しているが、Dispoのロールはそことは一線を画している。
インスタグラムやツイッターのハッシュタグは、宣伝のような、個人個人がみてもらいたい"欲求"が色濃く、繋がるというより、探してもらう感覚を覚える。だから最近の若い世代は、あまりハッシュタグで検索しない。
一方Dispoの場合は、例えば犬のロールでは、犬好きなが自分の犬をみてもらうよりも、人の犬をみてほっこりしている。主体が自分ではなく、他人の写真を覗くこと。その結果、自然で肩を張ってない優しいグルーブを感じることができる。
テーマごとの写真保存先「ロール」で世界中の人と同じテーマで写真をアップすることができる。
<日本市場に注目する理由と夢>
── アメリカ市場の次に日本市場で広げることになった理由は何でしょうか?
Daniel: 確かに今現在、Dispoでは日本市場がすでにNo.2となっています。
でも私自身、American Sake Association (アメリカ酒協会)の焼酎アドバイザーをしているほど、日本の文化や職人技が大好きです。また、任天堂、チームラボ、初音ミクなどのデジタルアバターなど日本には世界に誇るデジタルでのイノベーションを起こしてきました。
日本での成功は、すなわち、世界でのデジタルマーケットでの成功を体現できると感じたため、予定より非常に早く日本向けアプリをリリースすることとなりました。
── 日本での現状はどうですか?
Daniel: 日本でもユーザー数が急増しています。先日までテストフライト中だったため、ユーザー数が上限に達してしまい会員登録できない状態でした。現在は、日本語版も正式的にローンチし、日本でオフィスでの展開も進めていているのでこれからどう成長するか楽しみです。
── 日本のユーザーにどのような体験をしてもらいたいですか?
David: 今の時代だからこそ、人々にもっとリアルな瞬間を感じてもらいたいです。
事実、SNSはより現実に近い物を発信する媒体に進化しています。
まず、テレビや映画などに比べて手を加えられていないYoutubeが広がりました。そのYoutubeを切り取ったのが、インスタグラムやTikTokです。でもインスタグラムもTikTokもどこか演出臭い。
DispoはこれまでのSNS以上に、より深く、生々しいぐらいの自然体の生活や習慣をストレスフリーでみてもらうことができます。もっとありのままの自分や経験をシェアし、本来の写真を撮る楽しさを感じてほしいのです。
みなさんだって、芸能人の本当の姿をのぞいてみたいでしょ?
── 日本市場での目標や夢はありますか?
Daniel: 目標はLINEのように老若男女に使われるツールで、Dispoが日本の文化の一部にもなって欲しいです。写真を通じた新しいライフスタイルをも作っていきたいと思っています。
コロナが収まったら、日本でユーザーから直接話をきくツアーも計画しています。日本のユーザーと会うのがとても楽しみです。
著者プロフィール
- 三木アリッサ
Co-Founder CEO / Misaky.Tokyo
新LVMH創設を目指し'伝統×ラグジュアリー×世界進出'をテーマにロサンゼルスにて和菓子D2C「Misaky.Tokyo」など展開。シュレックを手がける'ドリームワークス'本社での販売他、トランプ大統領保有の高級ゴルフ倶楽部に30社程しか選ばれない公認ベンダーにも認定。Tiktokフォロワー10万人。Forbes Japan 地球で耀く女性100人最年少選抜(2018)/ Business Insider Japan Game Changer 2019
Twitter:@AlissaMiky