魅惑の摩天楼、香港フォト通信
ビクトリア湾に癒されて......香港が揺れている、だからここに来る
安近短と日本から気軽に行ける国際都市香港。
香港は今二つの大きな問題に直面しています。
一つ目は言わずがもな、新型コロナ肺炎です。
今世界中がコロナに苛まされているので、これは香港に限っての問題ではないですが、サーズを経験している香港はマスク着用100パーセント(マスクをしないと5000香港ドル、日本円で約7万円の罰金が課せられる)で、人々の危機感がとりわけ高く、封じ込めもかなり上手く行っている地域の一つだと思います。
そして二つ目が国家安全法です。
メディアなどで随分と耳にしておられると思いますが、簡単にざっくり言うと
香港の民主化運動を取り締まる法律が2020年6月30日夜から施行されました。
コロナと国安法、天秤にかければ国安法の方がずっしりと沈むと香港在住者は
肌で感じていると思います。香港を巻き込んでの米中経済戦争はエスカレートする一方で
ある意味香港は国安法で世界から注目を浴びる都市となってしまいました。
そして今、在住者は固唾を呑んで香港の行方を見守っています。
もちろん私もその1人です。
そんな不安や心配を癒してくれる場所が有ります。
今も昔も魅惑の都市香港の象徴であるビクトリア湾の景観です。
"The香港"な場所を一つだけ挙げてくださいと聞かれたら
やっぱりここ。
朝来ても良し、昼来ても良し、夜はもう絶叫するほどの美しさで
いつ来てもビクトリア湾はあたたかく迎えてくれます。
お日様が照っている間は空の高さと吹く潮風の清涼感に酔って、
夜はダイヤモンドをちりばめたような高層ビル群とネオンが染まった水面とのコンビネーションに心打たれて。
だから私はヴィクトリアハーバーの景色を見に来るのです。
ヴィクトリアハーバーは100万ドルの景色と言われますが、今の私にとっては100万ドル以上、1000万ドル以上、いや1億ドルの景観に感じますね。
実際に香港に住んでいてこの景色に飽きるという事が有りません。
(筆者撮影)
この宝石をちりばめたようなビル群を入っていくと色々なドラマが有ります。
それは有名レストランであったり、ラグジュアリーなブランド店であったり
鴨がぶら下がった大衆食堂であったり。
次回からはファインダー越しのカメラ目線で、これ面白いね、ここいいねという
スポットを取り上げていきたく思います。
(筆者撮影)
著者プロフィール
- マリエ
香港在住の雑貨が大好きなフォトグラファー。大学卒業後、自動車会社、政府機関、外資企業にて広報担当。夫の転勤で香港に移住後、カメラに興味を持ち、日本人、外国人フォトグラファーに師事。現在、雑貨を可愛く撮るカメラ教室「Zakka Styling」を主宰。同時に家族写真、ロケーションフォトの依頼もこなす日々。インスタグラムはこちら。