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ダイバーシティ先進国ベルギーから観る欧州 LGBTQI 事情

ひきりん|ベルギー

視聴率男となったゲイコンビ♪ @ フランスの年越し歌番組

フランス版紅白のような大晦日の歌番組


男女に別れて勝ち負けを争ったりはしませんし、事前収録だったりしますし、一人が数曲歌ったりもしますが、総勢40組近いアーティストが、ジャンルもポップス、ロック、ヒップホップ、シャンソン、アラブ由来の民族音楽的なものまでカバーし、全世代に届く、フランス国民が一緒に楽しめる内容になっていて、まさにフランス版紅白というべき性格の大晦日歌番組なのです。

そして、日本の紅白も視聴率が好調だったという話ですが、こちらの《 La grande soirée du 31 à Versailles 》もフランス国内で524万人がリアルタイムで視聴しました。昨年の同枠の歌番組の視聴者数285万人を2倍近くに伸ばし、テレビ視聴者層の27.9%を獲得、カウントダウン時には40%を記録するまでに。ライバル局の定番人気番組、視聴者から寄せられたおもしろ映像を観て笑うという《 Le grand bêtisier sur son 31 》の 21.4%を圧倒したのでした。この両局の番組の視聴率は逆転していることもあるので、《グランドソワレ》は大成功に終わり、更には視聴者やメディアからも高評価を獲得したのでした。

その意味では、新年の年明けを飾ったこの2人、フランスでの「2021年のキーパーソンズ」として十分ノミネートされて良いのではないでしょうか?

ヨーロッパは各地とも昨年秋からコロナ感染の第2波が収まらない状況が続いていて、ロックダウンも各国2月下旬から3月上旬まで延長されています。その期間たるや4ヶ月以上に及びます。このままだと2021年のエンタメ業界も露出の少なさに比例して話題も少なめになる可能性も。もしかしたらもしかして、今年の大晦日からの年越しだって"視聴率男"として、このお祭り男ふたりが再登場?なんてこともあるかもしれません。そうなったら僕はきっと今年も観ちゃいますね!

 

Profile

著者プロフィール
ひきりん

ブリュッセル在住ライター。1997年ドイツに渡り海外生活スタート、女性との同棲生活中にゲイであることを自覚、カミングアウトの末に3年間の関係にピリオドを打つ。一旦帰国するも10ヶ月足らずでベルギーへ。2011年に現在の相方と出逢い、15年シビル・ユニオンを経て、18年に同性婚し夫夫(ふうふ)生活を営み中。

ブログ:ヨーロッパ発 日欧ミドルGAYカップルのツレ連れ日記 

Twitter:@hiquirin

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