コラム

企業を成長させる最高のマネジメントは「Radical Candor(徹底した率直さ)」

2017年08月08日(火)15時30分

アメリカのトップの地位に就いているトランプ大統領のマネジメント・スタイルが正反対だということからも、まだ非効率的なマネジメントがまかり通っていることがわかる。

1980年代にトランプが経営する「トランプ・プラザ・カジノ」の重役だったジャック・オドネルによると、トランプは社員から別の社員の噂を引き出し、その噂を広め、社員同志を対立し、競争させる環境を作っていた。

問題があるなら、その社員に直接伝えて解決するべきだが、トランプはその努力はせずに公の場で屈辱を与える方法を取ってきた。

本書を読んでいると、大統領になってからのトランプが、「Radical Candor」以外のすべての悪いマネジメントを行っているのが明らかだ。トランプ人事が長続きしないのは周知の事実だが、ここに理由の一つがある。

キムのコーチングが必要なのは、シリコンバレーよりもホワイトハウスかもしれない。

プロフィール

渡辺由佳里

Yukari Watanabe <Twitter Address https://twitter.com/YukariWatanabe
アメリカ・ボストン在住のエッセイスト、翻訳家。兵庫県生まれ。外資系企業勤務などを経て95年にアメリカに移住。2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。近著に『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)などがある。翻訳には、レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社、日経ビジネス人文庫)、マリア・V スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)がある。

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