来日したフランスの女性議員が衝撃を受けた、日本における「学校と政治のかかわり」
「政治に参加することが民主主義の基礎だ」
「政治家が学校に行って、民主主義の重要性を語るのは欠かせないことだ。そうしないと、若者の政治離れを防げない。政治に参加することが民主主義の基礎だ」。そう話す彼女はエマニュエル・マクロン大統領率いる与党に所属し、マクロンの政策の支持者だが、高校生との議論のときにはそれを全く感じさせなかった。つまり、中立性のある議論ができていた。
日本の政治状況、特に女性議員の割合が低いことについての質問もあった。議長は逃げずに答えた。
「女性の政治家を増やすための方法はたくさんあるわけではない。まず、候補者や議席の一定数を女性に割り当てるクオータ制を法律で定めないと無理だ。積極的に女性を増やしたいという政治家の気持ちと行動も必要になる。また、より多くの女性が政治に参加するということは、男性の一部を追い出すことでもあると認識しないといけない。日本がその3つの要件を満たせるかどうかは分からないが、そうしないと女性議員の数を大きく増やすことは無理だ」
日本の学校でも、政治についてこんな自由な議論をすることが可能なのか。可能であってほしいと思うが、正直言って難しいだろう。政治家が授業の内容に関与してくるという点について、親の不安が避けられそうもない。
西村カリン
KARYN NISHIMURA
1970年フランス生まれ。パリ第8大学で学び、ラジオ局などを経て1997年に来日。AFP通信東京特派員となり、現在はフリージャーナリストとして活動。著書に『不便でも気にしないフランス人、便利なのに不安な日本人』など。Twitter:@karyn_nishi
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