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自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴された陸上選手「私の苦痛にも配慮すべき」

Who is Alaila Everett? Athlete accused of assaulting competitor with baton

2025年3月14日(金)17時52分
ショーン・オドリスコル

被害者に対し、自分の気持ちにも配慮すべきだと主張

レース中にタッカーがエベレットを追い越した際、エベレットが腕を前方に振ってリレーバトンでタッカーの頭を叩く事態が発生。タッカーはすぐに頭を押さえてトラックの外に外れた。エベレットは走るスピードを落としてタッカーの方を見たが、そのまま走り続けた。

その後タッカーは軽度の脳震盪と診断され、エベレットを相手取って訴訟を起こした。これを受けてバージニア州の検察当局は12日、エベレットを暴行罪で起訴したと発表した。

エベレットはバージニア州の「10ニュース」に対して、タッカーを叩いたのは意図的なものではなく事故であり、タッカーは自分の気持ちに配慮すべきだと主張。「誰にでも感情がある。あなたは体に怪我を負ったが、私の精神状態について考えていない」と述べた。

彼女はさらに、バランスを崩してバトンがタッカーに当たってしまったのだと説明し、「腕を振った時にバランスを崩した。それで(バトンが)彼女に当たってしまった」と述べ、「自分の意図は自分がよく分かっている。故意に誰かを叩くようなことは絶対にしない」と主張した。

VHSLの広報責任者であるマイク・マッコールは声明を出し、次のように述べた。「個人や個々の懲戒処分についてはコメントしていない。われわれに言えるのは、競技責任者が取った行動は適切で正しいものだったということだ。問題の状況については現在も調査中だということしか言えない。競技中のアスリートの安全にまつわる問題は、とりわけ重大な問題だ」

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