北朝鮮、韓国軍機の誤爆で「世界初の核戦争」もありえたと非難
North Korea Puts Out 'First Nuclear War' Warning
誤爆があった村は、北朝鮮と韓国を隔てる非武装地帯からわずか24キロほどのところにあった。北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央通信(KCNA)は12日、この誤爆が「あと少しでさらに危険な状況を引き起こしかねなかった」と強く主張した。
KCNAは声明で「爆弾がもう少し北側に落ち、朝鮮民主主義共和国との境界を超えていたら、どのような状況になっていたかは説明するまでもない」と述べた。「偶発的な火花が朝鮮半島と世界を新たな武力衝突に巻き込む事態は、決してありえない想像ではない」
KCNAは今回の誤爆を、10日に始まった米韓合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」と関連づけて報道。同演習は米軍と韓国軍が北朝鮮の脅威を念頭に実施しているものだが、KCNAはこのような演習は「危険」であり、地域を「世界初の核戦争」に陥れるおそれがあると主張した。
韓国軍合同参謀本部は6日の声明で、合同演習について次のように述べていた。「韓米は、北朝鮮とロシアの軍事協力と各種武力紛争の分析を通じて導き出された北朝鮮軍の戦略および戦術、戦力変化などの現実的な脅威を特定した。これを(フリーダムシールドの)シナリオに反映させ、韓米同盟の連合防衛態勢と対応能力の向上を目指す」