最新記事
兵器

駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ドローン撃墜の「瞬間映像」を米海軍が公開

US warship fires laser weapon in stunning photo

2025年2月8日(土)12時19分
ライアン・チャン

「事実上無制限の発射能力」でドローン対策に理想的

この写真には、洋上での兵器試験の際にプレブルから明るいレーザー光線が発射されている様子が映っている。同試験はドローンに対するヘリオスの「機能性、性能および能力」を検証・確認する目的で行われたものだ。

この兵器試験がいつ・どこで行われたかについての詳しい情報は明らかにされなかった。報告書によれば、同試験は2024年会計年度(プレブルがサンディエゴから横須賀に向けて出発した数日後の同年9月30日まで)に実施された32回の発射実験のうちの1回だったということだ。

プレブルに搭載された60キロワット出力のレーザー兵器であるヘリオスはダズラー(目眩まし)」機能を備え、ドローンに搭載されている情報収集・警戒監視・偵察(ISR)センサーに「目隠し」をすることができる。さらにヘリオスは、戦闘識別や戦闘損害評価のための長距離ISR機能を提供することも可能だ。

レーザーは光の速度で発射されるエネルギーを使用するため、ミサイルなど従来の艦載防衛兵器と比べて1発あたりのコストが低く、事実上無制限の発射能力を持つ可能性があり、比較的低コストのドローンに対抗する上では理想的な選択肢だ。

プレブルは1月13日に横須賀を出港し、1月27日に帰還したとされている。米海軍が公開した写真は、プレブルが同期間中に北太平洋、フィリピン海と東シナ海を航行していたことを示している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日米首脳「USスチールは買収でなく投資」、米産LN

ワールド

アングル:16歳未満のSNS禁止する豪、ユーチュー

ワールド

北朝鮮、核兵器は「交渉材料ではない」=KCNA

ビジネス

米国株式市場=下落、貿易戦争巡る懸念で 精彩欠く雇
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ドラマは是枝監督『阿修羅のごとく』で間違いない
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    ドイツ経済「景気低迷」は深刻......統一後で初の3年…
  • 10
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 6
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 7
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 8
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 9
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 10
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中