ロサンゼルス北部で新たな山火事...延焼拡大で1.9万人が避難
米カリフォルニア州消防当局によると、ロサンゼルスの北約80キロに位置するキャスティーク・レイク地区で22日に発生した山火事は急速に延焼が広がり、焼失面積は3407エーカー(5.3平方キロ)に拡大している。同日撮影(2025年 ロイター/David Swanson)
米カリフォルニア州消防当局によると、ロサンゼルスの北約80キロに位置するキャスティーク・レイク地区で22日、新たな山火事が発生した。強風にあおられて急速に広がり、延焼面積は32平方キロに拡大している。
新たな火災はわずか数時間で、今月初めにロサンゼルス近郊で発生した2つの大規模な山火事の一つであるイートン火災の半分以上の規模に拡大した。
キャスティーク地域に住む約1万9000人の住民に避難命令が出されているほか、1万6000人が避難警報の対象となっている。また、米国森林局によると、ロサンゼルス市東部のサンガブリエル山脈にある2800平方キロの公園全体が閉鎖された。
カリフォルニア州森林保護防火局によると、火災の急拡大に備えて南カリフォルニア周辺に約1100人の消防士が派遣された。
一方、今月7日に発生したロサンゼルス西部の高級住宅地パシフィックパリセーズ地区の火災の鎮火率は68%、東部イートン地区の鎮火率は91%となった。同局によると、両火災ではこれまでに首都ワシントンとほぼ同じ面積が延焼し、28人が死亡、約1万6000棟の建物に被害が出ている。
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