トランプ政権が直面する「敵対勢力の結束」...外交で新たな課題
バイデン政権下で国連次席大使を務めたロバート・ウッド氏は、イランがロシアの支援を当てにできるかどうか疑問視し、その根拠としてイランの同盟相手だったシリアのアサド前大統領が追放される直前にロシアからの支援がなかったことを挙げた。
ウッド氏は「もしも私がイランで、ロシアがどのようにアサドを見捨てたのかを目撃したとしたら、非常に強い懸念を抱くだろう」と話した。
トランプ氏は、核開発、弾道ミサイル開発、地域活動についての交渉をイランに迫るためにイラン経済を破壊しようとした1期目の政策に戻る公算が大きい。
ウッド氏は、トランプ政権が米国の資産となっている同盟関係の強化に重点を置けば、こうした努力はより容易になるだろうと指摘。中国とロシア、イラン、北朝鮮を指して「米国が単独でこれら全てを相手にすることはできないため、わが国が持っている一種の同盟を持ち、頼れることが極めて重要だ」との見解を示した。
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