中国工業部門利益、第1四半期は前年比+0.8% 増加に転じる

4月27日、中国国家統計局が発表した第1・四半期(1─3月)の工業部門企業の利益は前年同期比0.8%増の1兆5000億元(約2058億6000万ドル)だった。大連のスチールパイプ工場で2018年3月撮影(2025年 ロイター)
[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した第1・四半期(1─3月)の工業部門企業の利益は前年同期比0.8%増の1兆5000億元(約2058億6000万ドル)だった。1─2月の0.3%減からプラスに転じた。
3月単月は前年比2.6%増加した。ただ、米国との貿易戦争が激化する中、中国工業部門企業は今後、圧力にさらされる可能性が高い。
2024年は3.3%減だった。統計局高官は、昨年第3・四半期以来の減少傾向を覆すものと指摘した。消費財の下取りキャンペーンの効果で、ウエアラブル・スマートデバイス製造セクターの利益は78.8%急増、家庭用キッチン機器メーカーの利益は21.7%増加した。
同高官は「現段階では、外部環境はより複雑で厳しくなっており、不安定で不確実な要因が増加している」と述べ、政府は政策実施をさらに強化し、企業の収益性の継続的な改善を促進するとの姿勢を示した。
第1・四半期の中国の工業部門利益は国有企業で1.4%減少。民間企業も0.3%減少したが、一方で外資系企業は2.8%増加した。