「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所にウクライナの無人機が突っ込む「劇的瞬間」
Russia Hit by Gas Shortages as Drones Attack Its Biggest Black Sea Refinery
トゥアプセにあるロシアの石油大手ロスネフチの製油所(2021年8月) Vladfotograf-Shutterstock
<ロシア国内のエネルギー施設への攻撃を強めるウクライナ。これまでにも標的になってきた黒海沿岸トゥアプセの大規模製油所が、またしてもドローン攻撃の被害に>
ウクライナによるものとされるドローン攻撃によって、またしてもロシアの製油所が破壊された。ロシアのエネルギーインフラを標的にした攻撃が続き、国内のガソリン価格に影響が出るのではないかと懸念が高まる中でのことだった。
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ロシア当局によれば、7月21日夜から22日朝にかけて、ウクライナのドローン75機以上がロシア各地を攻撃した。
標的の中には、ロシアにとって黒海最大の製油所であるトゥアプセの製油所が含まれていた。地元当局によれば、撃墜されたドローンの破片が原因となって火災が発生したという。
ウクライナは直接的な関与を認めることなく、ロシアのエネルギーインフラに対するドローン攻撃を強化している。ロシアの戦争体制に資金等が供給されるのを遮断するためだ。
ロシアは石油資源に対する制裁を受けているにもかかわらず、依然として石油から利益を得ている。ただし、ウクライナによる製油所へのドローン攻撃が続いていることから、ロシア政府は国内価格の安定を守るため、3月から7月までガソリンの輸出を禁止した。
ロシア連邦反独占庁は先週、輸出禁止をさらに延長する可能性があると述べた。特に新型車に使用されるハイオクガソリンが不足していることにより、価格の不安定化が懸念されるためだ。
ロイターによると、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は先週、ハイオクガソリンの問題に言及し、ガソリン供給に関する「状況が緊迫化」すれば、8月1日以降、輸出禁止措置を再び発動する可能性があると説明した。
ウクライナのキーウ・インディペンデント紙は関係筋の話として、22日未明のトゥアプセへの攻撃は、ウクライナ国防省情報総局(HUR)によるものだと伝えている。
ウクライナメディアの報道によれば、22日午前3時半ごろ、現場上空でドローンが探知され、ロシアの防空システムが自爆型ドローン4機の撃墜を試みたという。そして午前6時25分ごろ、製油所が少なくとも8機のドローンによる攻撃を受けた後、一帯で少なくとも2回の大きな爆発音が聞こえたと報じられている。