不人気すぎる韓国・尹錫悦大統領の自滅...国民の力が大敗した7つの理由
An Anti-Yoon Vote
■レームダック化
4月11日に韓国メディアは、韓悳洙(ハン・ドクス)首相と大統領の補佐官らが今回の選挙の敗北の責任を取り、辞意を表明したと伝えた。尹政権は新たな顔触れで出直しを図ることになる。
国民の力の暫定代表である韓東勲(ハン・ドンフン)も11日の記者会見で辞任の意向を明らかにした。韓暫定代表は、国民の力の次期大統領候補として最有力と見なされていたが、今回の惨敗で党員の「韓離れ」が進む可能性もある。
国会の過半数議席を確保できなければ、尹は与党を離党するのではないかとの見方もあったが、この記事を書いている時点ではそうした兆候は見られない。
共に民主党の李代表は地滑り的勝利で党内の求心力を高め、「3度目の正直」とばかりに27年の大統領選に挑むだろう。現時点では党内の指名争いで李の有力な対抗馬になりそうな人物はいない。
尹の首席補佐官は共に民主党をはじめ野党との協調の道を探りたいと述べているが、前例を見る限り、共に民主党と尹政権の政策協力は望めず、尹が今後3年間レームダック状態に陥るのはほぼ確実だ。
共に民主党が多数議席を占める国会では、尹の妻の疑惑を捜査する特別検察官任命法案が再び可決されるだろうが、今度もまた尹が拒否権発動でこの法案を葬り去るのは火を見るよりも明らかだ。
From thediplomat.com
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