エクアドル大統領候補、選挙活動中に射殺 容疑者は銃撃戦の末に死亡
エクアドルのラソ大統領は、大統領選の候補で元議員のフェルナンド・ビジャビセンシオ氏が9日に銃で撃たれて死亡したと発表した。写真は、非常線が張られている殺害現場。2023年8月9日にキトで撮影。(2023年 ロイター/Karen Toro)
エクアドル当局は大統領選に立候補しているフェルナンド・ビジャビセンシオ元議員が9日夜、キト北部での選挙イベント中に銃で撃たれて死亡したと発表した。容疑者は銃撃戦によるけがで死亡した。
大統領は短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に「このような犯罪は必ず罰せられる」と投稿し、治安当局トップと緊急会合を開くことを明らかにした。
司法長官事務所は、容疑者は警備員との銃撃戦で重傷を負い、救急隊員が死亡を確認したと説明した。議員候補を含む9人と警察官2人が負傷したという。
SNS(交流サービス)に投稿された選挙イベントとされる動画には、銃声が鳴り響く中、人々が身を隠し悲鳴を上げる様子が映っていた。
世論調査によると、ビジャビセンシオ氏の支持率は7.5%で、20日に投票が行われる大統領選の候補者の中で5位だった。
同氏は国営石油会社ペトロエクアドルの元組合員で、後にジャーナリストとして石油契約を巡る数百万ドルの損失疑惑を告発した。
コレア元大統領を厳しく批判し、名誉棄損の罪で1年6月の実刑判決を受けたことがある。選挙戦では汚職と脱税対策を公約に掲げていた。