PLO副議長にシェイフ氏、アッバス議長の事実上の後継に

4月26日、パレスチナ解放機構(PLO)のアッバス議長(写真)は、側近のフセイン・シェイフ氏を副議長に指名した。実質的にシェイフ氏を後継者に指名した形。23日、ラマラで撮影(2025年 ロイター/Mohammed Torokman)
[ラマッラー 26日 ロイター] - パレスチナ解放機構(PLO)のアッバス議長は26日、側近のフセイン・シェイフ氏を副議長に指名した。実質的にシェイフ氏を後継者に指名した形。国際的な信頼を回復するための組織改革の一環とみられる。
現在89歳のアッバス氏は、2004年にパレスチナの政治指導者アラファト氏が死去して以来、PLOとパレスチナ自治政府(PA)を率いてきたが、後継者の指名を含む内部改革には長年、抵抗してきた。
1960年生まれのシェイフ氏は、PLOの主要派閥ファタハの幹部。イスラエルとの関係が非常に深い現実主義者と広く評されている。
PLOが発表した声明によると、アッバス議長がシェイフ氏を副議長に指名。PLOの内閣に当たる執行委員会が指名を承認したという。
米と湾岸諸国は、PAがイスラエル・パレスチナ紛争解決に中心的な役割を果たすことを期待しており、改革に向けて圧力をかけていた。