韓国大統領選、最大野党「共に民主党」候補に李在明氏

4月27日、 韓国の革新系最大野党「共に民主党」は、6月3日に予定されている大統領選の候補者に李在明前代表(写真)を指名した。ソウルで2024年4月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
韓国の革新系最大野党「共に民主党」は27日、6月3日に予定されている大統領選の候補者に李在明前代表(61)を指名した。国民に対する次期大統領にふさわしい候補者を尋ねる世論調査で李氏は数週間にわたって首位を走っており、5月3日に候補者を決定する保守系与党「国民の力」の候補者に2桁の差をつけている。
李氏は受諾演説で「この時点から李在明は共に民主党の候補者であるだけでなく、反乱の終結、危機の克服、団結と幸福を求める全ての国民の候補者でもある」と語った。また、韓国の防衛力を強化するとともに、ハイテク産業で世界をリードし、文化大国および模範的な民主主義国家にするために努力すると訴えた。
弁護士出身の李氏はソウル近郊の城南市長や、京畿道知事を歴任し、昨年1月に釜山を訪問中に刃物で襲撃されて負傷したものの、一命を取り留めた。一方、選挙法違反や収賄などの罪で複数の裁判に直面している。
李氏は2022年の前回大統領選では僅差で敗れた。勝利した尹錫悦前大統領は非常戒厳の布告を巡って弾劾訴追され、韓国憲法裁判所が今月4日に罷免することを決定したのに伴って大統領選の実施が決まった。


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