クマが男性を殺し運び去る...近隣住民が聞いた断末魔の叫び──殺伐とした現場

(写真はイメージです) DSlight_photography-Shutterstock
<この事件について地元警察は「非常に珍しく不自然」と説明>
アメリカ・アリゾナ州で6月17日、男性がアメリカクロクマに殺害された。男性は66歳のスティーブン・ジャクソン。地元警察がフェイスブックへの投稿で明かした。
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ヤバパイ郡保安官事務所によると、男性は自宅の敷地内でコーヒーを飲んでいたところを襲われた。クマは男性を奇襲攻撃した後に、約20メートル先まで運んだという。
近隣住民たちは男性の叫び声を聞き、クマを追い払うために叫んだり、車のクラクションを鳴らしたりした。だがクマは1人の近隣住民によってライフルで撃ち殺されるまで、男性を離さなかった。そのためクマが撃ち殺された時には、男性もすでに死亡していたという。
「非常に珍しく不自然」──ヤバパイ郡保安官事務所はこの事件についてそう語っている。
「我々が確認したアリゾナ州の狩猟・漁業部門の調査によると、この攻撃は一見、肉食性によるものと思えますが、実は非常に珍しく不自然なのです。1980年代半ば以降、今回のように人間を死に至らせた攻撃は、他に1件しか知られておりません。現場には、クマによる攻撃を誘発するような要素、たとえば食料、調理場所、水などは見あたりませんでした」
ナショナルジオグラフィックによると、アメリカクロクマの体長は1.5〜1.8メートル程度で、体重は90〜270キロほど。北米のどこでも見られ、人間の食物の味を覚えた個体は人間にとって脅威となるため、害獣として駆除されることもあるという。

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