「武器の買いだめ」が原因? ロシア各地で急増中の武装犯罪とは
AP/AFLO
<ウクライナと国境を接する地域では去年と比べて7倍近く、銃器や爆発物を用いた犯罪が増加。また、戦地から遠く離れたモスクワでも2倍以上になっている背景には?>
ロシアで武器を用いた犯罪が急増している。
ロシア内務省の統計によれば、ウクライナ国境付近のクルスク地方では、今年1~10月の銃器、弾薬、爆発物を使った武装犯罪が、昨年同期と比べて675%増加した。
戦地から遠く離れた首都モスクワでもその傾向は変わらず、203%増。サンクトペテルブルクや飛び地のカリーニングラードなど各地で少なくとも100%以上となっている。
原因は不明だが、識者らはコロナ禍に加えて、ウクライナ戦争の勃発で市民の不安が高まった結果だと指摘。また、武器の入手が容易になり、買いだめが起きているとも考えられる。
675%
クルスク地方における今年1~10月の武装犯罪の増加率(昨年同期比)
203%
モスクワの増加率
100%以上
サンクトペテルブルクやカリーニングラードの増加率