中国が「対米追加関税」84%に引き上げ...アメリカの「104%相互関税」に対抗

中国財政省は9日、米国からの輸入品に対する追加関税率を当初発表していた34%から84%に引き上げると発表した。10日に発動する。2022年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
中国財政省は9日、米国からの輸入品に対する追加関税率を当初発表していた34%から84%に引き上げると発表した。10日に発動する。トランプ米政権が、中国に対する相互関税率を104%に引き上げ9日に発動したことを受けた措置。
中国商務省は、米企業12社を「信頼できないエンティティーリスト」に、6社を「輸出管理リスト」に追加したと明らかにした。
中国政府は9日、世界貿易機関(WTO)に対し、米国の関税措置は世界の貿易をさらに不安定化する恐れがあると表明。
WTOへの声明で「状況は危険なほどエスカレートしている。影響を受ける加盟国の一つとして、中国は重大な懸念を表明し、この無謀な動きに断固反対する」と述べた。
米相互関税が発動された後に中国商務省が公表した対米通商白書では、「中国が意図的に貿易黒字を追求しているわけではない」とし、「中米間の商品貿易の不均衡は、米経済の構造的問題の必然的な結果であると同時に、両国間の比較優位と国際分業の結果でもある」としていた。


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