父親は「連続殺人鬼」 誰も耳を貸さなかった子供の訴え...その驚愕の真相に迫る
FIELD OF NIGHTMARES?
探知犬は、隣家の土地との境界にある柵の辺りで「複数のヒント」を見つけたという。そこにはもっと多くの遺体が埋められている可能性があると、ステュディーは語る。
隣接地を父親と共同所有しているショーン・スミス(55)は、ステュディー家の子供たちと一緒に育った。彼は一連の告発に驚いていないと言う。彼もドナルドの噂は聞いていたし、10年ほど前に不審な電話がかかってきたのだと言う。
「突然、ある男が電話してきて、あの井戸で牛か人間の骨を見たことがあるかと聞かれた」と、スミスは本誌に語った。男はドナルド・ステュディーだと名乗り、「うちの娘は空想癖があり、いつも作り話をする。私があそこに遺体を捨てたと捜査当局に話している」と語ったと言う。
スミスによると、1年以上前にFBIの捜査官が井戸のあった場所を捜索し、聞き込みにも来たという。FBIオマハ事務所はコメントを拒否したが、アイストロープによれば、同事務所の捜査官が、アイオワ州刑事犯罪部(DCI)とフリーモント郡保安官事務所と直接連絡を取り合っており、近く会合を開いて今後の方針について話し合う予定だ。
「全員が集まるまで、われわれは待機状態だ」と、アイストロープは言う。犠牲者にオマハ出身者が含まれる可能性があるため、オマハ市警も協力を申し出ているという。
スミスによると、FBIは今年8月に現場を掘り返しに来ると言っていた。実際、少し前にFBIが井戸の一部を掘り起こしたと、法執行関係筋は認める。このとき、なんらかの手掛かりが見つかったかどうかは、現時点では確認できていない(FBIからフリーモント郡保安官事務所に事前の連絡はなかったという)。
問題は捜索にかかる費用
フリーモント郡保安官事務所の年間予算は180万ドル。井戸を掘り返すには2万5000ドルかかり、完全な捜索には30万ドル以上かかると見積もっている。それでも「必要なら無理をしてでもやるつもりだ」と、アイストロープは意気込んでいる。
一方、複数の捜査機関が、ドナルドの犯罪歴や行方不明者の記録を照会して、井戸に捨てられたとステュディーが語る女性たちの特徴と一致する人物がいるか調べている。これには少なくとも2人の男性(40代と20代)も含まれる。ステュディーによると、女性たちの多くは細身で、背が低く、黒髪か、茶色がかった金髪か赤毛だったという。ただ、被害者が短期滞在者やセックスワーカーの場合、行方不明の届け出がされていない可能性もあると警察は言う。