父親は「連続殺人鬼」 誰も耳を貸さなかった子供の訴え...その驚愕の真相に迫る
FIELD OF NIGHTMARES?
もし遺体が見つかれば、技術の進歩により、犠牲者の家族は一定の心の区切りをつけられるかもしれない。「最近はDNA検査が普及していて、血縁者を探すために自分のDNAを提出する人が大勢いる」と、アイストロープは言う。「それが役に立つかもしれない。人口8500人の田舎町でも、大きな街と同じような支援を受ける資格はある」
探知犬による捜索は、長年の主張をようやく信じてもらえたという意味で、ステュディーにとっても一定の心の区切りになりそうだ。犬たちがあちこち嗅ぎ回るのを見つめながら、「私が45年前から言ってきたとおり」と、彼女はつぶやいた。
2つ上の姉は事実無根と主張
だが姉のスーザン・ステュディーは、父親に関する告発は事実無根だと思うと語っている。
探知犬は動物の骨と間違ったのではないかと、スーザンは言う。井戸には一家の飼い犬や、死産だったドナルドの妹の遺体が埋められているというのだ。しかし訓練士も保安官も、犬たちが嗅ぎつけたのは人間の遺体だと考えている。探知犬は、動物の骨と人間の骨を嗅ぎ分けるよう訓練されているからだ。
「ルーシーから遺体の話を聞いたのは、1年ほど前が初めてだ」と、スーザンは言う。「父はルーシーが言うような人ではなかった。厳格だったが子供たちを愛していた。厳格だからといって連続殺人犯になるわけではない。私はルーシーよりも2歳年上だから、父が連続殺人犯なら分かったはずだ。父はそんな人間ではなかった。父の名誉を取り戻したい」
ドナルドには娘がもう1人いたはずだが、本誌は連絡を取れなかった。息子もいたが、39歳のとき自殺している。ルーシー・ステュディーは嘘発見器の検査を受けてもいいと何度も申し出たと言い、FBIとフリーモント郡保安官事務所で正式な証言を残している。
一方、スーザンは自分の記憶にある限り、父親が暴力を振るったのは、飼い犬が隣人にひかれて、その隣人と争ったときだけだと言う。
誰の言い分が正しいか分かるのは、もう少し先になりそうだ。