ヘンリー回顧録は「メーガンが主導」と王室専門家...希望を全部かなえて、まだ不満?
Peter Cziborra-Reuters
<自伝の「スペア(予備)」というタイトルからは王室へのあからさまな不満が伺えるが、それは本当に王子の本心なのかと疑う声が専門家たちから上がる>
ヘンリー王子の自伝『スペア(Spare)』が近く発売されるが、この本の「黒幕」はメーガン・マークルだとする声が、英王室の専門家から上がっている。イギリスの作家で、元BBCジャーナリストでTVプロデューサーも務めたトム・バウアーは10月31日、英情報番組「グッド・モーニング・ブリテン(GMB)」に出演し、話題のヘンリーの自伝について語った。
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王室の伝記作家であるバウアーが同番組で主張したところによれば、この「自伝」はメーガン妃によって「口述」されたものだという。ヘンリー夫妻が王室の称号を維持すべきかどうかを問われたバウアーは、「彼(ヘンリー)は王子の称号を維持してもいいが、私が疑問視しているのはメーガンだ」と答えた。「ヘンリーの自伝は、実際にはメーガンのものだ。メーガンこそが、この本を口述した人物だ」
司会者のエド・ボールズは、この本の著者はヘンリーであり、彼の妻ではないと述べた。だがバウアーは、「彼がその本を読んだと思うか?」という質問でそれに応じた。
ヘンリーは自伝執筆にあたり、評価の高いゴーストライターのJ・R・モーリンガーの協力を得た、とニューヨーク・タイムズは伝えている。この週末に浮上した複数の報道によれば、ヘンリーは、イギリスの友人や元ガールフレンドたちと連絡をとり、モーリンガーに話を通してほしいと頼んだという。
「メーガンは実際、一語も漏らさず読んだ」とバウアーは同番組で主張した。「メーガンはきわめて知的で、世慣れた人物だ」
「称号を利用して金を稼ごうとしている」
バウアーのメーガン叩きはさらに続き、エリザベス女王や現国王のチャールズ3世、ウィリアム皇太子、ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサーは、メーガンの「正体を見抜いていた」と述べた。「(メーガンは)野心を持って王室へ入り、名声と富を築いてアメリカへ戻った。王室の称号を利用して金を稼ごうとしている」とバウアーは主張した。
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ヘンリーの自伝については、版元のペンギン・ランダムハウスが10月27日、正式タイトルと2023年1月の発売日を発表した。それ以来、バウアーのほかにも複数の王室エキスパートが、この自伝についてコメントを残している。
ヘンリーの伝記作家のひとりであるアンジェラ・レビンは、本のタイトルについて、「名誉を傷つけるもの」だと批判した。「このタイトルにしたのは悲劇だと思う」とレビンはスカイ・ニュース・オーストラリアに対して語った。