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アフリカブルキナファソでクーデター 軍が大統領追放、憲法停止を宣言
西アフリカのブルキナファソで、軍がカボレ大統領を退陣させ、憲法を停止したと発表した。政府や議会を解散し、国境も封鎖した。写真は首都ワガドゥグの大統領公邸付近に止まる大統領府の車。車体に銃弾の跡があった(2022年 ロイター/Thiam Ndiaga)
西アフリカのブルキナファソで24日、軍がカボレ大統領を退陣させ、憲法を停止したと発表した。政府や議会を解散し、国境も封鎖した。
治安悪化が理由とし、カボレ大統領には国を結束させ、イスラム過激派などの課題に対応する能力がないと主張した。
ダミバ中佐が署名した声明を軍将校が国営テレビで読み上げた。将校らは「防衛と復興のための愛国運動」(MPSR)を名乗り、「軍の全部門が参加するMPSRは本日、カボレ大統領の職を終了させることを決めた」と表明。
政変は非暴力で行われ、身柄を拘束された者は安全な場所にいると主張した。
カボレ氏の居場所や安否は不明。治安筋の間では、政変主導者に拘束されたとの見方や、大統領の支持者が安全な場所に移動させたという情報もある。ロイターは同氏の安否を独自に確認できていない。
MPSRは「国内の各方面との協議後、合理的な期間内」に憲法秩序を回復する方針を示した。
米国務省は24日、カボレ氏が拘束されたとの報道を承知しているとし、即時解放を求めた。
国連のグテレス事務総長は「武力によるいかなる政府乗っ取りの試みも強く非難する」と述べた。
ブルキナファソの首都ワガドゥグでは23日、軍の一部兵士が暴動を起こし、イスラム過激派勢力との戦闘に必要な訓練や物資の提供などを求めていた。
同国ではイスラム過激派が一部地域を支配し、住民に厳格なイスラム法に従わせるなどしている。
過激派組織「イスラム国」(IS)や国際武装組織アルカイダとつながりのある勢力などに市民や兵士が殺害される中、ここ数カ月間でカボレ氏に対する抗議活動が強まっていた。
ワガドゥグ中心部には、軍の政変を支持する数百人の市民が集まった。
ある住民は「(ブルキナファソは)テロへの真の解決策がないまま6年間この状況が続いており、(政変は)予想されていた」とし、「クーデターがその解決策なら歓迎する」と語った。
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