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3月百貨店売上高は前年比2.8%減、インバウンド3年ぶりマイナス

2025年04月25日(金)15時20分

 4月25日、日本百貨店協会が発表した3月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比2.8%減の4953億円と、2カ月連続のマイナスとなった。写真は2017年7月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Tetsushi Kajimoto

[東京 25日 ロイター] - 日本百貨店協会が25日発表した3月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比2.8%減の4953億円と、2カ月連続のマイナスとなった。インバウンド(訪日外国人旅客)の購買が3年ぶりに前年比マイナスに転じたことが大きく響いたもようだ。

3月の花見シーズンを迎え、インバウンド購買客数は同13.4%増の51万5000人と3月として過去最高を記録した。だが足元で進行した円高や米国の関税政策などを背景とした世界的な景気後退懸念が高額商材の買い控えにつながったと協会は説明。訪日客の購買心理にも影響した結果、売上高は前年比10.7%減の442億円と36カ月ぶりにマイナス転換した。

商品別には、主要5品目のうち、家庭用品を除く4品目で前年割れ。衣料品と身のまわり品は、天候要因もあり春物が低調で2か月連続マイナス。食料品は価格高騰の影響で苦戦が続いた。他方、雑貨は化粧品が国内外共に好調推移。美術・宝飾・貴金属はわずかに前年割れしたが、コロナ禍前比では52.4%増えた。下旬からの花見商戦は堅調に推移した。

ロイター
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