英消費者信頼感指数、4月は23年11月以来の低水準=GfK

4月25日、市場調査会社GfKが発表した4月の英消費者信頼感指数はマイナス23と、前月から4ポイント悪化した。ロンドンで1月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Andy Bruce
[25日 ロイター] - 市場調査会社GfKが25日発表した4月の英消費者信頼感指数はマイナス23と、前月から4ポイント悪化した。
物価上昇と米中貿易戦争が心理を圧迫して経済見通しに対する悲観度が高まり、2023年11月以来最低水準となった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想はマイナス22だった。
経済の見通しに対して家計が一段と悲観的になり、期待指数は23年3月以来最低水準に落ち込んだ。
企業と消費者は、金融市場の混乱を引き起こしたトランプ米大統領の貿易戦争や、国内の根強いインフレ圧力に直面しており、全体に信頼感の萎縮を示す兆候が続いている。
GfKの消費者インサイト担当ディレクター、ニール・ベラミー氏は、インフレが今年急速に加速すれば消費者信頼感がさらに低下する恐れがあると指摘。「消費者は、公共料金、地方税、印紙税、道路税といった形で4月に度重なる値上げに苦しむとともに、トランプ関税の影響で再びインフレが急加速するとの悲惨な警告にも直面している」と述べた。