トランプが始めるSNSはAI検閲でヘイトを排除し「言論の自由」を保障するそう
Donald Trump's 'Free Speech' Site Will Use Big-Tech Artificial Intelligence to Censor Posts
2021年1月8日、ツイッターは暴力を誘発する危険があるという理由で、トランプを永久に追放した。トランプはツイッターの個人アカウントを使って、2020年の大統領選で広範にわたる詐欺が行われたと繰り返し訴えていた。
ジョー・バイデンの勝利を認めないトランプのこうした言いがかりは、多くのトランプ支持者が2021年1月6日に連邦議会議事堂を襲撃する根拠になった。
トランプはスナップチャットからも永久に追放されたままで、フェイスブック、インスタグラム、YouTube、トゥイッチのアカウントも無期限に停止されている。
追放されて以来、トランプはツイッターを「民主主義の恥」と呼び、アメリカでの事業を許されるべきではないと述べ、他の人々にツイッターの使用をやめるよう勧めている。
トゥルース・ソーシャルの運用開始を目前に控え、保守派はアカウントをツイッターから「ゲトル」や「ギャブ」などの右派ソーシャルプラットフォームに移しており、ツイッターの株価は1カ月間で14.92%も下落した。
一方でトランプはまだ法廷でツイッターからの追放を無効にしようと戦っている。サンフランシスコの連邦地方裁判所で、2月23日に審理が行われる。
コードの悪用でトラブル
トランプのトゥルース・ソーシャルは、「政治的イデオロギーを差別することなく、オープンで自由で正直なグローバルな会話を奨励するアメリカの「包括的な」ソーシャルメディア・プラットフォーム」と自称している。
しかし同時に、「当社またはサイトの名誉を傷つけたり、評判を落としたり、その他損害を与える行為」を禁じている。
トゥルース・ソーシャルのスタートは波乱に満ちたものになっている。サイトのベータ版は、公開後数時間以内にハッキングされた。ハッカーはすぐに「mikepence」と「donaldjtrump」のアカウントを作成し、トランプのプロフィールに排便をしている豚の画像を追加した。
また、同サイトはソースコードを公開していないことでソフトウェアのライセンスを取り消される危機に直面している。トゥルース・ソーシャル側は、ソースコードを「自社の財産」であると主張しているが、無料のソーシャルメディアフレームワークであるマストドンのコードを使用していることは明らかだ。
マストドンは、他の企業がコードを自由に使ってオンライン・プラットフォームを作ることを認めているが、使用する場合は作業を公開しなければならない。だがトゥルース・ソーシャルは、この条件に違反している。