おまけ狙いの爆買い男性に106食分を売った中国ケンタッキー、当局から正式に怒られる
中国では食料自給率の低下などを背景に、フードロスへの問題意識が高まっている。昨年4月には食品浪費防止法が制定されており、客側が過度な食べ残しをした場合、飲食店はその廃棄費用を請求することができる。同時に、大食い動画の放送禁止などが定められた。
出店35周年を祝うプロモーションだったが、意図せずこうした時代の流れに逆行する形となってしまったようだ。食品の廃棄につながる販促キャンペーンであったとして、ボイコット運動にも発展している。
転売屋が暗躍 チャンスを逃さない消費者も出現
限定フィギュアはまた、転売屋の格好の餌食となった。SNSには、一部の人物が買い占めを行ったせいでセットを購入できなかったとの苦情があふれている。ネットオークションでは早くも、限定版DIMOOフィギュアが高額で販売されはじめた。国営紙グローバル・タイムズによると、最もレアなものは1個800元(約1万4000円)前後で取引されているという。
転売行為については米インサイダー誌は、複数の協力者を雇って購入の列に並ばる行為が発生したほか、なかにはフィギュアだけを入手して買ったばかりの食事を捨ててしまう人々もみられた、と報じている。
転売とフードロスが火種となった一方、チキンに目がない一部の消費者は、この混乱を好機と捉えた模様だ。複数のネットユーザーがオンラインにて、食品部分が不要なら喜んで引き受けると申し出ている。「おもちゃはあなたのもの、カロリーは私のもの」との触れ込みだ。