世界経済巡るトランプ米大統領の懸念を「一部共有」＝英財務相

リーブス英財務相は２４日、国際通貨基金（ＩＭＦ）で、世界経済の不均衡に関するトランプ米大統領の懸念を一部共有していると述べた。ワシントンで開かれたＩＭＦ会合で発言するリーブス氏（２０２５年　ロイター／Elizabeth Frantz）

William Schomberg

[ワシントン ２４日 ロイター] - リーブス英財務相は２４日、国際通貨基金（ＩＭＦ）で、世界経済の不均衡に関するトランプ米大統領の懸念を一部共有していると述べた。

米中の関税引き上げ競争は誰の利益にもならないと強調。一方で、中国の輸出力とそれが米国や英国、さらにはその他の地域の労働者に与える影響について懸念を示した。

パネル討論会で「米国が指摘しているのは、世界経済における大きな不均衡だ。ある国は大規模な黒字を恒常的に計上し、別の国は同様に赤字を負っている。誰がどこで物を作るのかが重要で、われわれはその点について無関心や無知であってはならない」と主張した。

同氏は２５日にベッセント米財務長官と会談する予定。

最優先の議題は、トランプ関税による影響軽減に向けた貿易協定となる見込み。これには自動車や鉄鋼が含まれる。

リーブス氏はトランプ政権に近い保守系メディア「ニュースマックス」で「合意に達すると確信している。防衛、安全保障、経済と繁栄における両国の強固な関係が合意を可能にするだろう」と述べた。

同氏はまた、トランプ大統領が重視する国防費増額に対する英国のコミットメントを強調した。